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茨城県潮来市島須733番地
(旧 八代小学校グラウンド跡地)
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禁煙外来

喫煙をしている方々で、すぐにでも禁煙を実践したいと希望されている方々を対象とした外来になります。タバコの煙の中には、発がん性物質が含まれているので、喫煙者でなくても周囲に喫煙者が身近にいれば、副流煙によって発症するリスクも高くなります。そのため、自身の健康だけでなく、大切な人を守るという意味においても禁煙は実践する価値があります。

そもそも禁煙は、本人の意思次第と思われる方もいるかもしれません。ただタバコの煙に含まれる成分のひとつであるニコチンは中毒性が非常に強く、喫煙によって脳内にあるニコチン受容体とニコチンが結びつくようになると、ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質が分泌され、快感が味わえるようになります。ただニコチンが切れると禁断症状が現れ、イライラするなどして、気分を害するようになり、再びタバコを手にするという悪循環が繰り返されるようになります。ちなみにタバコの依存性は、麻薬と同じくらいともいわれるほどです。したがって、禁煙を実践するには、医療機関での治療が必要となることもあるのです。

保険診療による治療が可能

なお、禁煙治療は保険適用として受けることができます。その適用条件に該当するとなれば、保険診療として受診することができます。

  1. ニコチン依存症に関係しているスクリーニングテスト(TDS)を受けた結果、ニコチン依存症であると診断された
  2. 35歳以上の患者様で、ブリングマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200を超えている
  3. 本人が今すぐにでも禁煙を実践したいと要望している
  4. 禁煙治療を受けられることを文書によって同意している

なお上記の条件を満たしていないと医師が判断すれば、保険診療の対象外となります。この場合は、全額自己負担にはなりますが、禁煙治療自体は受けることができます。

治療について

保険診療による禁煙治療の期間は12週間で、その間に5回の通院が必要となります。流れとしては、初診から2週間後に2回目、4週間後に3回目、8週間後に4回目、12週間後に最後の再診(5回目)となります。その後も禁煙治療が必要となった場合、それ以降の費用については全額自己負担となります。

禁煙補助薬に関しては、ニコチンパッチと内服薬のバレニクリン(チャンピックス)があります。ただ後者のバレニクリンに関しては、現在も出荷停止が続いている状態です。そのため、当院ではニコチンパッチによる禁煙治療を行います。

ニコチンパッチは、ニコチンの成分が含まれている貼付薬です。皮膚の上から同パッチを貼り付けます。これによって皮膚からニコチンを吸収することになるので、喫煙しなくても禁断症状が出ることはありません。これを6週間貼り続け、7週間目からはニコチンの含有量が半分とされる同パッチを2週間使用します。そして9週間目からは何も貼らない状態で生活していきます。その後、12週間の治療の最後となる5回目の診察で、医師がこれ以上の治療は必要ないと判断すれば、禁煙治療は終了となります。

ニコチンパッチは、起床後すぐに、上腕、腹部、背中等、いずれかの部位に貼付し、1日中貼り付けたままにします。なお、同じ部位に貼り続けてばかりいると皮膚がただれることになるので、貼る位置は常に替えるようにしてください。